最初の設定:プロパティを追加して、所有権を確認する
Search Console では、管理するサイトのことを「プロパティ」と呼びます。最初にやることは、プロパティを追加して、そのサイトの持ち主であることを証明する(所有権の確認)の2つです。追加できるサイトの単位は、主に次の2種類です。
- ドメイン プロパティ:example.com のように指定します。www の有無、http と https、サブドメインまで、まとめてデータを見られます。確認の方法はドメインの設定(DNS レコード)を使うものに限られます
- URL プレフィックス プロパティ:https://example.com/ のように、URLの先頭を指定します。その文字列で始まるURLだけが対象です。確認の方法は HTML ファイル、HTML タグ、Google アナリティクスなどから選べます
サイトの全体をまとめて見られるのはドメイン プロパティです。ドメインの設定を触れない場合は、URL プレフィックスでも始められます。WordPress や Wix などのサービスでサイトを作っている場合は、そのサービス専用の手順が用意されていることがあるので、先にサービス側の説明を確かめましょう。
公式ヘルプによると、プロパティを追加するだけで検索での扱いが変わることはなく、途中で作業が止まってもサイトに悪い影響はありません。データが見られるようになるまでには、追加から数日かかります。
はじめに見る3つの場所
レポートはたくさんありますが、最初から全部を読む必要はありません。まず次の3つで足ります。
- 概要のページ:セキュリティの問題や手動による対策といった重大な問題、検索での成績のグラフ、インデックスの状況をひと目で確かめられます
- 検索パフォーマンス レポート:どんな言葉で検索され、どのページが表示・クリックされたかがわかります。初期の表示は過去3か月分です
- URL 検査:調べたいページのURLを入れると、Googleに登録されているかどうかがわかります。登録のリクエストもここから送れますが、回数には1日あたりの上限があります
検索パフォーマンス レポートの数字は、次の意味です。
- クリック数:検索結果からサイトがクリックされた回数
- インプレッション数:検索結果にサイトが表示された回数
- CTR:クリック数をインプレッション数で割った値
- 平均掲載順位:検索結果で、サイトのいちばん上の掲載位置の平均
レポートに出ている言葉で自分で検索しても、自社のサイトが出ないことがあります。検索結果は時間・場所・端末・最近の検索履歴で変わるためで、公式ヘルプでもそう説明されています。自分の画面で見えた結果だけで判断せず、期間を区切った数字で見るのがよいでしょう。
ページ数が少ないサイトなら、やらなくてよいこともある
公式ヘルプを読むと、小さなサイトでは省いてよいと書かれている作業があります。
- サイトマップの送信:500ページくらいまでのサイトで、トップページからのリンクをたどって全ページに行けるなら、おそらく必要ないとされています。Wix などのサービスでは、サービス側で管理されていることもあります。もちろん、送信して困ることではありません
- ページ インデックス登録レポートの読み込み:500ページ未満のサイトなら、おそらく使わなくてよいとされています。代わりに、検索窓に site:example.com のように入れて、主なページが出るかを確かめる方法が案内されています
新しいサイトやページは、Googleが見つけて登録を始めるまでに1週間ほどかかることがあります。また、サイトのすべてのURLが登録されるわけではなく、重複したページなどが登録されないのは問題ではないと説明されています。大事なのは、トップページやサービスの説明など、主なページが登録されているかどうかです。
なお、URL 検査で「URL は Google に登録されています」と出ても、検索結果に表示されることまでは保証されません。登録と表示は別のものと考えておきましょう。
百祥の見方:数字より先に、権限を自社で持っておく
小さな会社・店舗のサイトで、最初に確かめておきたいのは、数字の良し悪しよりも「誰がこのプロパティの所有者か」です。制作会社に任せたまま、自社の誰も画面を開けない状態になっていることがあるからです。
ほかの人の追加や削除ができるのは、所有者だけです。そして確認済みの所有者が全員アクセスできなくなると、そのプロパティには誰も入れなくなると説明されています。自社のGoogleアカウントで所有者の権限を持ち、制作会社にはフルユーザーなど必要な権限を渡しておくと、担当者が変わっても困りにくくなります。
もう1つ気をつけたいのが、サイトの作り直しです。HTML タグや HTML ファイルで所有権を確認している場合、作り直しのときにそれが消えると、確認が切れることがあります。通知が届いたまま放っておくと、猶予のあとで権限がなくなるので、作り直しの前に制作会社に伝えておくと安心です。
毎日見る必要もありません。公式のスタートガイドは、Googleから問題の通知を受けたとき以外は、月に1回の簡単な確認でほとんどの場合は足りるとしています。セキュリティの問題や手動による対策は、新しく起きればメールで通知されるので、通知が届くアドレスを普段見ているものにしておくことのほうが大切です。
AIによる概要についての設定も Search Console の「設定」にありますが、急いで変えるものではないと考えています。詳しくはAIによる概要の調査についての記事で扱っています。
今やっておきたい4つの確認
- 自社で開けるかを確かめる:Search Console を開き、自社のサイトが一覧にあるかを見ます。なければ、登録するか、今の所有者に権限をもらいましょう
- 所有者を確かめる:「設定」の「ユーザーと権限」を開き、退職した人や、もう取引のない会社が残っていないかを見ます。このページは所有者にしか表示されません
- 主なページの登録を確かめる:トップページとサービスの説明のページを URL 検査に入れて、登録されているかを確かめます
- 月に1回の確認の日を決める:概要のページに問題が出ていないか、検索パフォーマンス レポートで前の期間から大きく変わったところがないかを見る日を、カレンダーに入れておきます
まとめ
Search Console は、Googleアカウントがあれば無料で使えます。最初にやることは、プロパティの追加と所有権の確認です。そのあとは概要のページ、検索パフォーマンス レポート、URL 検査の3つを、月に1回ほど見れば十分なことがほとんどです。あわせて、所有者の権限を自社で持っているかも確かめておきましょう。なお、プロパティを追加するだけで検索での扱いが変わることはありません。検索の順位や表示は保証されるものではありません。設定や見方で迷うところがあれば、百祥にご相談ください。
参考・公式情報
検索の仕組みは変更される場合があります。最新情報は以下のページをご確認ください。「百祥の見方」は百祥の編集上の考え方です。
- Search Console ヘルプ|Search Console のスタートガイド
- Search Console ヘルプ|検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定
- Search Console ヘルプ|ウェブサイトまたはプラットフォームのプロパティを Search Console に追加する
- Search Console ヘルプ|サイトの所有権を確認する
- Search Console ヘルプ|所有者、ユーザー、権限の管理
- Search Console ヘルプ|URL 検査ツール
- Search Console ヘルプ|サイトマップ レポートを使用してサイトマップを管理する
- Search Console ヘルプ|ページ インデックス登録レポート
